実行委員長 挨拶

第10回全国「道の駅」シンポジウムin飯豊の開催にあたり実行委員会を代表してご挨拶申し上げます。
2011年に第1回全国「道の駅」シンポジウムが岩手県遠野市で開催され、以降の10年間で全国の9ブロックを一巡し、二巡目のスタートの地としてここ東北ブロックで開催できますこと、また、10回目の節目の年に全国の皆様を飯豊町にお迎えして開催できますことに心より喜びを感じております。
道の駅は、道路利用者へのサービス提供の場及び地域振興に寄与する場として1993年に103の施設が認定されたのが始まりです。その後、期待される役割のステージを、2013年に「道の駅自体が目的地」、2020年からは「地方創生・観光を加速する拠点及びネットワーク化で活力ある地域デザインへの貢献」へと昇華させ、それぞれの道の駅は、自由な発想と地元の熱意の下で、地方創生に向け観光や防災など更なる取り組みを官民の力を合わせて加速させています。
当町の道の駅「いいで」は、日本海と太平洋を結ぶ国道113号のほぼ中間に位置し、町を訪れる観光客の半数以上が立ち寄る施設であり、県内では唯一「防災道の駅」に選定された道の駅です。今年8月3日に当町を襲った記録的な大雨の際にも防災道の駅としての役割をしっかりと果たしました。正午過ぎから発生した線状降水帯の影響により、町は滝のような大雨に見舞われ、町内各地で甚大な災害が発生しました。道の駅「いいで」においては、駅長の指示のもと、隣接する物産館を避難場所として開設し、避難者を受け入れ、食事の提供や避難スペースの確保など、対応に当たりました。
シンポジウムを通じて各道の駅が実施している様々な地方創生や防災などへの取り組みと成果、課題や悩みを共有し、全国の道の駅が持続的に成長していくために必要なことをじかに吸収していただき、今後の道の駅運営の一助としていただければ幸いです。
全国「道の駅」シンポジウムin飯豊を成功に導くことができますよう、皆様の奮ってのご参加とともに、企業関係の皆様におかれましては、道の駅活性化へのご提案につきましてご協力を心よりお願い申し上げる次第です。
多くの皆様にお会いできますことを実行委員一同、心待ちにしております。
全国「道の駅」シンポジウムin飯豊
実行委員会 委員長
飯豊町長 後藤 幸平