
第13回全国「道の駅」シンポジウムin丹波の開催にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
このシンポジウムは、平成24年から全国9つのブロックが持ち回りで開催しています。「道の駅」制度は1993年4月22日に全国103駅が認定されてから、30年以上が経過し、その数は現在1,230駅まで増えている中で、ここ兵庫県丹波市において、第13回全国「道の駅」シンポジウムが近畿ブロックを代表して開催できますことを喜びに感じているとともに、その職責の重さを痛感しているところです。
制度創設当初の「道の駅」は、通過する道路利用者へのサービス提供が主たる機能でありましたが、「道の駅」の持つ地域との連携機能は次第に役割を増し、「道の駅」自体が目的地となるような場所も増えています。
これら「道の駅」の変遷について「第1ステージ」「第2ステージ」、2020年からは「地方創生・観光を加速する拠点」の実現を目指す「第3ステージ」として呼称していますが、これらのステージは切り替わるものではなく、「道の駅」の機能が拡張され、かつ高度化しております。
また、東日本大震災や熊本地震、昨年元日に発生した能登半島地震の教訓を踏まえ、災害時に避難所や後方支援の役割を持つ「防災道の駅」として、さらには、子育て支援機能の充実と、「道の駅」は自由な発想と地元の熱意のもと、官民の力を合わせた取組が進められています。
本年のシンポジウムは、昨年7月に発表されました『「道の駅」第3ステージ中間レビュー』を踏まえ、それぞれの「道の駅」が実施している様々な地方創生や防災などの成果や課題を共有しながら、「まち」と「道の駅」が戦略的に一体で進める取組、方向についての一助になるものと期待されます。
皆様方には、全国「道の駅」シンポジウムin丹波を成功に導くことができますよう、奮ってご参加いただきますとともに、道の駅活性化へのご提案につきましてもご協力を心よりお願い申し上げる次第です。
丹波市で多くの皆様にお会いできますことを実行委員一同、心待ちにしております。
第13回全国「道の駅」シンポジウムin丹波
実行委員会委員長
兵庫県丹波市長 林 時彦